2/22-23能登半島地震支援活動「志賀町災害ボランティアセンターでの復旧支援活動」

能登半島地震の発生により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様、ご家族・関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、当法人の活動に、深い理解とご協力を賜っている皆さまに、改めて感謝申し上げます。

当法人では、被災地域の方々のライフラインや道路などのインフラ、生活基盤の復旧が最優先であるという観点から、これまでは実際に現地に赴いての活動は行わず、支援金の協力要請や現地から求められた救援物資の提供・既に活動している他専門ボランティア団体との情報交換などを中心に行って参りました。

この度、正式に石川県及び志賀町災害ボランティアセンターからの要請による救援活動を実施することになり、石川県ボラバスを利用して、「志賀町」の被災地域において2月22日-23日にかけて支援活動を実施して参りました。

現地の天候は雨のち曇り。往路・復路はところによって高速道路の積雪もありましたが、スタッドレスタイヤをはいた車両で現地入りし、無事に活動を実施してくることができました。

【石川県志賀町での救援活動】

今回は石川県志賀町のなかでも、特に被害が大きかった北部地域での活動に従事させていただきました。被災した女性高齢者の独居世帯で、食器棚が倒れ、照明が落下して、部屋の中には、いまなおガラスが散乱しており、本棚や洋服ダンス、テレビなども倒れてしまい、重たくて手がつけられずにいたお宅でした。トラック2台(トラック×1台、軽トラック×1台)を活用して、7名のメンバーで活動に従事させていただき、棚やベッド、食器棚などの大型家具類の解体と家の外への搬出及び、トラックに積載して災害ゴミの集積所まで運搬・廃棄までのお手伝いをさせていただきました。早朝はみぞれまじりの雨も降っており、非常に寒い中での作業となりましたが、チームメンバーで協力しあい、無事に作業を終えることができました。

お手伝いさせていただいたお宅のおばあ様からは、「これまでどうしたらよいか全くわからず、手がつけられずに深い孤独と不安を感じていたけれど、今回遠くから皆さんが駆けつけ、片付けていただけて、元気をいただき本当に助かりました。どうもありがとうございました」とのお言葉を頂戴いたしました。

被災地域では、いまだ手付かずのままのお宅も非常に多くあったほか、道路状況も悪く、通行止めが続いている場所も複数ありました。また、今回活動させていただいた地域では、30％の世帯はいまだに断水が続いているとのことで、厳しい寒さの中、先が見えない状況が続いているとのことでした。

仕事の休日でできることは限られますが、被災した方が、一人でも多く復旧への一歩を踏みだし、少しでも安心できる生活を取り戻すことができるよう、今後も活動を継続して参ります。ご参加いただいた皆様、ご支援いただいている皆様には心から感謝申し上げます。

【今後の方向性について】

当初は、ボラバスの運行による救援活動を実施していく方向で検討しておりましたが、大勢のボランティアを受け入れするまでには、被災地域の各VCの受け入れ体制は整っていない状況が続いております。従って当面の間は、現地が無理なく受け入れできる人数で、継続的に活動を実施していく方向性といたします。

①DWAT活動について

高齢者や障がい者など援護を要する方への支援として、東京DWAT(災害派遣福祉チーム)としての活動に、当法人代表の宮園が令和6年3月4日（月）～3月9日（土）までの6日間、石川県輪島市の被災地域での活動に入らせていただく方向で最終調整をしております。他県のＤＷＡＴ部隊との連携のもとで東京都から派遣される形となります。

②埼玉チームによる救援活動について

直近の活動として、3/1-3/2にかけては、当法人の埼玉チームが石川県志賀町入りして、活動を実施する方向で調整を進めております。

③ボランティアバス運行について

ボランティアバスにつきましては、現地災害ボランティアセンターの受け入れ体制が整い、余震なども落ち着いたことを確認した上で、5月～6月頃に実施する方向で、今後準備して参ります。

今後も、あくまでも被災地域の状況にあわせる形で、石川県や現地災害ボランティアセンター様と連携して、活動を継続してゆけたらと思います。仕事の休日を活用しての活動であるため、決して大きなことはできませんが、厳しい生活状況を強いられている方々のお気持ちに常に寄り添い、被災された方々の生活再建に向けた「確かな一歩」を踏み出していけるよう、微力ながら活動を継続して参ります。

皆様の変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。いつも本当にありがとうございます。