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11/4-5「災害救援活動スキルトレーニング」「東日本大震災復興支援:サンマ焼き師による“焼きサンマ”」を実施しました

 

近年、温暖化などの気候変動の影響により、水害や台風被害などの発生頻度が一層高くなってきております。また、災害の規模も深刻化してきており、令和元年度、市原市のゴルフ場の鉄骨倒壊や大量の木・電柱が倒壊した災害事例が発生するなど、通常のボランティアスキルでは対応が難しい災害救援の現場も増えています。当法人としては、深刻化する災害に対応すべく、各種電動工具などを徐々に整備して救援活動を展開するとともに、各種工具や機器の使用訓練を適宜実施することで、より一層安全かつ効果的に救援活動を実施できるように努めて参りました。


【企画の実施にあたって】

 この度は、新型コロナあけということもあり、東京・埼玉の合同にてスキルトレーニングを実施する運びと致しました。活動当日は、普段我々の活動に参加しているボランティアメンバーを中心に、首都圏から総勢20名ほどの方がご参加下さいました。夕方には、理事の葵様(東京都在住)と顧問の小柳先生(新潟県在住)もはるばるかけつけてくださいました!本企画の実施にあたっては、かつて法務大臣や内閣官房副長官の政策担当秘書として活躍された、大河原義重様の多大なるご協力を賜り、自然豊かな川沿いの古民家を活用した建物「コムハウス」とその敷地を全面的にお借りすることができました。また、旬の新鮮サンマの仕入れで地元の「船橋魚店」様にご協力いただいたほか、炊き出し用のお米の調達で金子バラ園の金子様、新米を使った色々な味の絶品おにぎり50個を早朝からご準備くださったタイムズマートの武田様、一部工具の借用と夜の交流会用の差し入れを葛飾福祉館様、飲み物や夕飯の材料(地元ジビエ肉に使用した自家製焼き肉のタレ)をI様及びI様の息子様からいただきました。会場の事前整備・草刈りにおいては宮園實氏に、全体の調整や当日のお昼の差し入れ、吾野のガイドなどなど、特別顧問の札場様にもお越しいただき細やかなご協力をいただきました。使用した木材やビス・コンパネなどの一部は、活動に賛同いただけた方から無償でご提供いただきました。遠方からご寄付を頂戴している皆さま、本企画に参加して下さった皆さま、当法人の活動にご協力いただいている皆さまなど、多くの方々のご協力によって、無事に企画を実現できましたことに、この場をお借りして深く御礼申し上げます。



【活動概要】

◆日時:令和5年11月4日~5日

◆場所:埼玉県「吾野宿」周辺

◆参加対象:活動ボランティアなど

◆当日参加人数:20名(うち学生5名)

◆保険:社会福祉協議会「行事保険Aプラン」加入

◆活動目的:「救援活動のスキルトレーニング(機器使用訓練・炊き出し訓練など)」「活動メンバーの交流」「東日本大震災復興支援(サンマ焼き師による炭焼きサンマ)」

◆活動内容:電動工具などの安全な使い方を知る・実際に使ってみる・炊き出しの練習・メンバー交流会など



【活動内容】

◆AM:災害救援スキルトレーニング①「電動工具を触ってみよう・使ってみよう」

→電動丸ノコや、電動インパクト、電動のこぎり、のこぎり、電動サンダー、電動マルチツール、電動ブロワーなどなど、各種工具類を触ってみたり、実際に工具を使ってみたりする中で、各機器の特徴や活用法をイメージできるようにしました。実施にあたっては、消防団・防災士でチェーンソー特別教育を受けている渡部和史氏が実演や説明を行いました。電動ドライバーは、10.8v、14.4v、18v、100vの4種類を用意し、電圧によってどのような違いがあるかを体験しました。全国的に被害が急増している熊対策として、参加した福井氏が「熊対応スプレー」を用意して下さいました。



◆PM:災害救援スキルトレーニング②「8時間で”小屋”を建ててみよう!」

→工具を使ってみんなで切り出した木材を使い日中の8時間という超短時間で「小屋」を作ることにチャレンジしました。小屋を作る意味としては、参加型の企画を通じたメンバー相互の交流及び、各個人が被災した場合などに、仮設住宅などが整備されるまでの一定期間、仮の居場所を自立して作る可能性の模索、発災時に身近な避難所などで「簡易トイレ」「更衣スペース」「移動図書館」「医務スペース」「炊き出し拠点」などのプライバシー空間としての活用などをイメージしております。ただし、実際には建築基準などを満たす必要があるため、難しいとは思いますので、あくまでも理想とするイメージです。今回は作成した設計図の床面の耐荷重・強度について、専門の建築設計事務所の設計士に、想定人数の荷重強度の確認を得るようにしました。建物や小屋は、通常はプロが作っても数日以上かかるような作業であり、素人メンバーだけで数時間で終わらせるという、かなり難易度の高い企画でしたが、メンバー同士のチームワークと連携がとても良く、臨機応変な対応の数々により、見事8時間で小屋を完成できました!!玄関のLED照明付の看板は小学生が筆で文字を書いたりビスを打って作ったものです。お互いを思いやり、協力しあえる素敵なメンバーだったからこそ、実現できたと実感しています!「電動工具、自分も案外使えちゃうかも!!」そんな気持ちになっていただけていたら嬉しく思います!今後の日常生活や、仕事場、家庭、災害救援活動などで幅広く活かしていただけたらと思っています。



◆昼食:東日本大震災復興支援「新鮮サンマの炭焼き」

 東北の支援活動の一環として、大船渡市認定サンマ焼き師で調理師の福島氏・柳内様による「新鮮サンマの炭焼き」を行い、メンバー等でいただきました。使用した新鮮サンマは、地域の商店の売り上げに貢献できるよう、「船橋魚店」様に手配いただきました。自然豊かでカラフルに色づいた周辺の木々を眺めながら食べる、ふっくらジューシーに焼きあがったサンマは絶品でした。また、金子バラ園の金子様の作った新米を使い、タイムズマートの武田様が作った絶品おにぎりを、札場顧問が持参してくれました。



◆PM:「吾野の魅力見学ツアー」

 今回の企画の舞台となった場所には、大正期に建てられた古民家が建ち並ぶの宿場町「吾野宿」があります。場所を提供して下さった大河原様は、吾野宿で代々問屋を営んでいたという大河原家23代目当主。県の景観重要建造物に指定された古民家・蔵などを大河原様にご案内いただきました。また、初日には特別顧問の札場様が、会場周辺の環境や、施設のこと、初夏には野生のホタルが飛び交うことなどを、わかりやすくご説明いただきました。清流の川辺ではバーベキューや川遊びができたり、初夏には野生のホタルも観られる素敵な場所です。様々な世代・様々な地域から来た参加者が、自然豊かな「吾野の魅力」を感じていただくきっかけになりました!



 以上、皆さまの多大なるご支援・ご協力により実現できた2日間の企画でした。ご参加いただいた皆さま・ご支援、ご協力いただいた皆さまに、改めて御礼申し上げます。今後も、災害救援活動などを通じて、微力ながら「誰かのために何かをし続ける」を皆さまとともに実践してゆけたらと思っております。引き続きご協力をよろしくお願い致します。


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